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ちゃんと組むとは…

先日弊店のお客様であるSKMT氏が元プロ選手の方の講義を受け、バイクの採寸もしていただいたとのこと。
その際「きちんと組まれている」と評価していただいたらしく、その言葉にSKMT氏は大変気分良くされ、わざわざメールを下さりました。
弊店としましてはお褒めの言葉を頂けたこともそうですが、お客様であるSKMT氏の「気分良かった」という言葉が更にうれしかったです。
お客様商売はお客様に喜んでいただけるのが一番ですから。
氏はポジションセッティング(特にハンドルポジション)を出すにあたり試行錯誤&自作パーツまでしてベストを探し出すような方ですから、そういったところも評価されたのでしょう。

さてこの際だから書いちゃいますと、自転車がちゃんと組まれたかどうかはワイヤーの処理を見ればおおよそ見当がつきます。
よくあることとして、ブレーキにしろシフトにしろインナーワイヤーがビローンと処理していない鼻毛のように伸びている自転車は(結構多いけど)、ワイヤーカットするのさえ省かれた組み立てられたと言えます。
皆さんが購入する自転車はほとんど完成車であることが多いと思いますが、多くの場合ワイヤーは既に組みつけられています。
せっかく組み付けてあるのをわざわざバラスのは手間なのでそのままにしちゃうんですね。
余計に長いインナーワイヤーは何かに絡まったり重量増だったりしていいことはありません。

次にアウターワイヤーを見ます。
これが長からず短からずがベストなのですが、アウターを処理するにはインナーを切らねばならずもっと面倒なのでこれまたビローンと長いまんまというのが多いです。
これも長いままだと何かに引っかける可能性も高いですし、フリクションロスも増えますし、やはり重量増になります。
短いのは…危険ですね。

弊店では個々の自転車によりワイヤーの長さを合わせています。
1.インナーをカット
2.アウターをちょうど良い長さにカット
3.端面をヤスリで処理
4.フリクションロス低減のためにシリコンスプレーを吹き付け
5.新しいエンドキャップ(最近単価が高いんだよなぁ。案外バカにならないぜ…シマノ)をかしめる(なぜかかしめをやらないお店も多い。これやってくれないと後々面倒)
6.インナーをカット
7.インナーに新しいエンドキャップを装着

と、たったワイヤーの長さ合わせだけでもちゃんとやろうと思うと結構な手間なんです。
その他諸々やっていくと、たった1台の自転車を組むのにも結構な時間がかかったりします。

遊輪館ステッカーの貼ってある自転車はスポーツ車一般車問わず上記の手間を一通りやってあります。

あっ、SKMT氏の自転車はフレームから組み上げたのでもっと色々やってありますし、どちらにしろワイヤーの長さ合わせは必須でしたね。

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