SCOTT GENIUS 720

GIANT TRANCE ADVANCED 27.5 1と来たなら、ライバルとして登場させるのはSCOTT GENIUS 720でしょうか。
2014 GIANTと同じくSCOTTも2014モデルはほとんどが27.5"。
そしてこのGENIUSシリーズは前後ストロークが150mmと、まさにTRANCEとライバル。
更にこのGENIUS 720はカーボンフレームになっておりますので、TRANCE ADVANCEDとガチのライバルです。
特徴は手元で前後サスペンションのダンピングを同時に一緒に行えるTWIN LOCK SYSTEMでしょうか。
私はこの手の装置はあまり好きではないのですが、”前後同時にできると”とても便利なことに気付きました、今更。
このクラスになればホイールは前15mmスルー、リアも12X142のスルーなのは当然ですね。
剛性と軽量化、そしてホイールの位置決めがしっかりしますのでとても良いですね。
あとリアユニット取り付け部のワッシャーの向きを変えることで、ヘッドアングルを0.4度、BBハイトを6mm変えることができます。
結構乗り味の変化を体感できます。
さて乗ったフィーリングですが、リアの接地性がものすごくいいです。
今まで乗ってフルサスと比べると明らかにリアの接地性は優れています。
そもそもなぜサスペンションが登場したか？
それは乗り心地をよくするためではなく、常にタイヤを地面に接地させたいからですね。
タイヤが地面に接地していなかったら制動も駆動もできないですし、向きも変えられない(上手な人は空中で向き変えちゃいますが）。
そういった意味でとても優れたサスペンションと言えます。
秘密はリアのピボット位置にありそうです。
でも不満もあります。
それは…こればかり乗っていると上手になれないと言うことです。
あまりにバイクの性能が良いので人間が甘えてしまいそうだから。
ですのでハードテールバイクと2台所有をお勧めします。
そうすることによってこのバイクの良さを常に実感できます。
なお、このGENIUS 720号、弊店の試乗車君でもありますので試したい方はどうぞ。
そうそう、ハンドリングはTRANCEの方が下り系バイクっぽくって私は好きです。
でも接地性はこちらの方が優れているように感じます。

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