SSブログ

TREK SLASH 9.8 [MTB]

2019_trek_slash98.jpg
フロント160mm、リア150mmのホイールストロークを確保した、29erエンデューロ系マウンテンバイク。この価格ですからカーボンフレームは当然として、シートステイもカーボン、ホイールもカーボンリムを採用。
そのホイールのフリーもストックでは54ノッチですが、ちょっとしたオプションで108ノッチにバージョンアップ可。
そしてトレックの特徴的なリアユニット、RE:activダンパーを搭載。
これはリアユニットのコンプレッション特性をストローク速度に応じ、通常とは異なる減衰力特性を持たせたシステム。
通常のダンパーだと漕ぎを入れるようなストローク速度が遅い状態ではコンプレッションダンピングが弱くなり沈みやすくなります。
逆にドロップオフなどの速い入力があった際には減衰力が上がり突っ張った状態になりがちです。
カッコよく言うとプログレッシブ特性なんですが、通常はこういう特性に「なって」しまいます。
しかしRE:activダンパーは漕ぎを入れるような入力が遅い状態では減衰力が高くなり、速い入力があった際には減衰力が下がるようダンパー特性(構造)がセットされています。
これでペダリングロスは最小限になり、でも速い衝撃が入ったときにはスムースにストロークするようになります。

またSLASH 9.8ではリアのスプリング側もちょっと特殊になっています。
通常リアユニットはストロークするとインナーがエアカンの中に入っていきます。
物が中に入ると言うことはその分の体積をどこかで吸収しなければなりません。
通常のエアサスではそれをフローティングピストンで仕切られた空気や窒素でまかなっているのですが、気体が圧縮されるわけですからその分もエアサスになってしまうわけです。
ダンパーが縮むことで更にエアスプリング効果が出てしまう。これはあまり好ましいことではありません。
ダンパーにはダンパーのみの仕事をさせたい。
それを解決したのがスルーシャフト。
貫通しているので入った分だけ出て行く。だからダンパーがストロークしても変なエアサス効果が出ない。
わかりやすく言うとステアリングダンパーみたいな構造ですね。

更に特徴的なこととして落車時にハンドルがぐるっと回りきらないようストッパーを設けたノックブロック付きフレームも、バイクを組み上げていると、そして実際に乗っていると地味ながらありがたい機構です。

この他にもまだまだアピールすべきところがいっぱいの、テクノロジーが詰まったバイクです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0