ハンドサイクル

これ何でしょう？わかりますか？
自転車を150度くらいひっくり返したような不思議な状態。
答えはハンドバイク。
このハンドバイクの左側に車椅子を取り付けます。
こんな感じになります。
そして上の方にクランク（グリップ部）が見えるでしょうか。これを手で回して漕ぐと走れるという物。
ちょっと写真ではわかりづらいかもしれませんがイメージできますでしょうか。
チェアスキーヤーの世界的第一人者、森井大輝君から紹介されてのご来店。
そういうわけで自転車っぽいこのハンドサイクルをモディファイして欲しいとのご依頼でした。

このハンドサイクル電動アシスト付きだったりします。
実はこのモディファイの前に第一弾としてアシスト無しのハンドサイクルをモディファイしました。
これはスゴイ物でクランク3段Xハブ外装8段Xハブ内装3段の72段変速!!
一度乗ってみてくれとのことで試乗させていただくと、平地は案外気持ちよく漕げるものの坂道になるととたんに重くなる。
72段もあって超ワイドレシオでもあるのだけれど坂はつらい。
このつらさを実感すると協力したくもなります。
で、パッと見、自転車の部品を使っているのでこれならやってみましょうということで依頼を受けました。
ブレーキやシフターなどがちょっとショボイのでそこら辺を見直して…ということで承ったのですが、いやいや、結構苦労しました。
自転車用の部品を使ってはいるのですが、様々なところが専用設計だったりしてポン付けではいかず手を動かしている時間より考えている時間の方が長かったくらいです。
しかも作業が終わっても試乗ができないのでこれまたフィーリングがつかめない。
特にオーナーの方は握力も弱いとのことでそこら辺も考慮しないとならない。
というわけでなんとか作業はしたのですがもうちょっとあれやこれやできればな…とも思いました。
なおこのハンドサイクル、東京都立川市の昭和記念公園に試乗できる物があるらしいので興味を持たれた方は是非一度試乗してみるといいと思います、車椅子の方の苦労がわかります。

タグ：ハンドサイクル　車椅子 手こぎ車椅子