MAVIC KSYRIUM SL DISC

2021年のマビックは大きく変わりました。
まずロードモデルではカーボンリムを採用したホイールをCOSMICとし、アルミリムをKSYRIUMと呼ぶようになりました。
またグレードもロワグレードからS→SL→SLR→ULTIMATEと区別。
またCOSMICではリムハイトをわかりやすく32.40，45，65と整理しました。
さてそんな中で取り上げるホイールはKSYRIUM SL DISC。
新しく生まれ変わったアルミホイールシリーズの代表的なモデルです。
リムはマビックお得意のFOREテクノロジー、すなわちニップルホールの無いリムですので他のチューブレスレディホイール(リム)とは異なりリムテープが不要です。
ですのでエア漏れにも有利ですしリムテープの貼り替えも不要です。
またビード出しが簡単なマビックのリムは改良が施され、タイヤの脱着が更に楽になりました。

そしてこのSLグレードではリムの研削加工を行ったISM 4Dが採用されています。
ホイールは内側より外側を軽量化した方が慣性質量が減りますので加減速に有利。
初期のKSYRIUMをご存じの方はリム内面をノミで削ったような、あのインパクトのある外観を覚えているかと思います。これは第1世代。
第2世代はリム側面をも削り更に大胆な外観になりました。
なんてったって黒いリムの内側と横がニップル部を除きノミで削ったようにシルバーでしたから。
けどMAVICは開発のスピードを緩めませんでした。
ノミで削ったような跡があるとそれが空気抵抗になるし応力も残ってしまう。だからそこを滑らかにし、空力と残留応力を同時に改善したのがこのISM 4Dなのです。
スポークについてはSLグレードにはステンレスのパテント取得済みのエアロスポークを採用。
従来のエアロスポークより40Kmで2ワット、40Kmで約5秒のタイム短縮が可能になりました。

ハブも刷新。
万が一スポーク折れが発生してもディスクローターやスプロケットを外すことなく作業が行えます。
また通常スポークは前後輪に3種類の長さ違いのスポークを必要としますが、インフィニティプラットフォームハブを採用したディスク仕様ホイールでは全てのスポークの長さを同じにしました。
これは特にメカニックに大きなメリットをもたらしますね。
フリーはシマノHGはもちろん、カンパやSRAM XD-Rにも対応します。

というわけでホイールを構成するリム、スポーク、ハブ全てが変わった2021キシリウムSL DISCホイールは前後で本体価格90,000円と魅力的な価格で登場となりました。

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